5月の定例会は「ファントム・スレッド」 5/26(土)


5月26日(土)に、川崎駅直結の ラゾーナの中にある川崎109シネマで、
この日から上映スタートの 『ファントム・スレッド』 を観賞。

今回の作品は、骨太な実力派PTAことポールトーマスアンダーソン監督と
これが引退作⁉️となる、真の実力俳優ダニエル・デイ・ルイス主演の、
満を持して公開された 作品。
 
楽しみでした。集まったのは、9名。コアメンバーが定着してきたのと、
少しずつ参加者が増えて来て 嬉しい限りです。

 ☆☆☆あらすじ
 舞台は1950年代のロンドン。オートクチュールの仕立て屋 
レイノルズ・ ウッドコックニエル・ デイ・ルイス)は英国ファッション
業界で中心的な人物。
そんな彼の日々を支えているのは姉のシリル。
郊外の田舎町へと出かけていく。そして何気なく立ち寄ったレストランで
彼はウェイトレスのアルマと出会い、一瞬にして彼女に心を惹かれて
しまう。3人の登場人物の織りなす複雑な愛の物語です。

今回は感想を、いつも参加して下さる映画通の本郷さんにに書いて頂きました。

☆☆☆感想
なぜか急きょ私がこの映画の感想を書くという宿題を頂いてしまい、何を
書こうか考えながら帰宅の途についていると過去に出会った男性の事を
ふと思い出した。

それは、私がある国に住んでいた際によく催したホーム・パーティによく
来てくれた男性の事だった。いつも一人で、時には花束、時にはワインを
片手に来ていた。口数は少なく、バカ騒ぎしている輩から距離を置き、
いつも優しく静かな微笑みを湛えていながらもどこかもの悲しい目の男性
だった。
容姿も悪くなく、経済的にも恵まれて男性が、日曜日に趣味も
合わない人たちに囲まれてつまらない酒宴に時間を費やす姿
私には非常に不可解だった。

ある日、私は唐突に「彼女はいないの?」と聞いた。彼は「いない」と
一言で私の質問を片づけた。
私は勝手に「彼はきっとシャイ過ぎるから、彼女がいないのだ」と
思い込み、「あなたは素敵な男性だから、勇気を出して女性に話し
かけたら、どんな女性でもすぐにデートしてくれると思うよ」というと、
彼は「僕は特別な女性しか愛せないんだ」と言い、口をつぐんでしまった。
私は彼が言う「特別な女性」がどんな人なのかとても知りたかった
のだが、彼には不思議な力があって、それ以上彼と話す事が
できなかった。

少し経ち、私たちの距離が少し近づいたと感じた頃、私は「前に話して
くれた特別な女性ってどんな人?」と切り出してみた。彼ははにかんで、
そして面倒くさそうに「その女性は、支配(Domination)と従属
(Subordination)という崇高で特別な愛の形を完全に理解して
いる人なんだ」と言った。
「あなたはどっちなの?支配者なの?従属者なの?」と聞いてみた。
彼は「時に支配者、時に従属者。その僕のニーズを何も言わずに
分かってくれる女性はとても少ない」と言った。
私には彼の言った意味が全く理解出来なかった。

前置きが長くなってしまったが、本作品は、その彼の言っていた「崇高で
特別な愛の形」を明解に映像化されていたと思う。本作品に露骨な
性描写は一切ない。
しかし、彼らは耽美な「崇高で特別な愛」によって結ばれている。
いずれが欠けても、彼らは生きてゆけない。主要な登場人物は、時に
美しく横暴な捕食のような支配者になり、時にか弱い被食動物である
従属者になる。

映像は、ワン・シーン、ワン・シーン見事な構成で細部まで計算された
美しさを感じた。
カメラ・ワークは、特に終盤にかけて、捕食動物が被食動物をジリジリと
追いつめていくような感覚で、支配者が従属者の弱さを目の当たりにし、
抑えきれない欲望に駆り立てられながらも心から湧き出る愛おしさを
持った目線を意識して、撮られていたように感じたのは私だけだろうか?

どこかの国の動物学者が捕食動物は被食動物が魅了されるほど
美しいものだと言っていたのを思い出した。   
                             本郷
☆☆☆  
                   
 鑑賞後は、お決まりの会食コース。
 ラゾーナの中の和食屋さんの 
 個室が取れたので、2500円の懐石を
 いただきながら、映画の感想を
 語り合いました。

 次回は7・8月頃になります。もし、
 観たい作品や開催方法アイディア
 などありましたら、ぜひご連絡下さい。
 お問合せは、リーダー高林まで
 → kyokot0102@icloud.com

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